1年間の飼育実験が終了! 振り返ってみて。
- 井口陸弥
- 2022年10月25日
- 読了時間: 3分
みなさんこんにちは、魚沼スッポンの井口です。
先日Twitterでは呟いたのですが、去年の九月より始まった飼育実験がついに終わりました!
いや〜、長かった!
思い返せば一年前、スッポンを触ったこともなかった自分でしたが、なんとか稚亀を購入し設備を組んだのが21年の9月・・・

fig.1 スッポンの稚亀。かわいいですね〜

fig.2 実験水槽のプロト。手作り感。
雨の日も風の日も、そして何より「大雪の日も」、毎日欠かさず餌を与え続けました。
特に去年の冬は例年以上の大雪の年で、新潟県南魚沼市では太陽の光を拝めない日が何日も続き、本当にメンタル病みました。

fig3.事業所へ向かう小道でスタックし、3日間雪の中で眠っていた我が家の車
豪雪地帯での毎日の餌やりは本当に辛かったけれど、それでもやり遂げられたのは周りの友人や先輩起業家たちが頻繁に声かけてくれたからです、本当に感謝。

fig.4 新潟って起業家コミュニティーがしっかり形成されていて、まだ法人登記してない時からいろんな先輩に可愛がってもらいました。
そんなこんなで冬を乗り越え、春が来た時にはスッポンたちがちょうど150グラムくらいにまでなっていました。

fig.5 春時点での測定データ。初めて公開しました笑
春の選別作業(大きいのと小さいのを選別して別々の水槽に分けてあげる作業)の時、お手伝いの高校生の子とスッポンほりほりして「でっけ〜!」と二人で大喜びしたのは忘れられないです。

fig.6 春の選別の結果。一番大きいスッポン(450g)と小さいやつ(32g)の比較。
君たち、本当に同い年ですか?
そして春があっという間に終わって夏が来ると、スッポンの餌の食いも活発化!めっちゃ餌食ってました。(食べ盛りの息子を見て嬉しくなる母親の気持ち的なものを感じました。)
とはいえ大変な局面も多く、例えば温泉の泉質的に難し要素が発覚したり、資金繰りで怪しくなったり、テレビ取材殺到したり、一喜一憂の連続でした。

fig.7 オフレコになるかなと思っていたんですが、バッチリ使っていただきました。
ミスタースッポンって意味わからないですが、彼が言いたいのはスッポン王子的な何かだと思います。
そんなこんなでバタバタの夏も過ぎ、いよいよ出荷サイズになったか?というのが今年の九月ちょうどのことでした。
砂の中のスッポンをほりほりして計測して、1年間の実験を締めとする。
緊張と不安とワクワクの中、秋晴れの空の下スッポンの水揚げを行いました。

fig.8 水揚げされたスッポンたち
そして水揚げの結果なのですが、特に問題もなく無事POC(事業概念検証)の飼育実験終了となりました!
一番大きいもので1.1kgあり、平均値的にも問題なく出荷できるサイズとなりました!

fig.9 一番大きかったスッポン。うーん感慨深い。
本当に1年間、よく頑張って狭い水槽で餌食べ続けてくれたね。
スッポンに感謝、命に感謝。
今後はこの飼育実験に用いたスッポンたちを試験的に出荷、試食していただき来年度の量産に向けて準備を進めていきたいと思います。
この一年はあくまでも事業の概念検証。つまり実験。
これから魚沼スッポンは動き始めます!
来年度、本格的に「ビジネス」としてブースとしていきます!
目標の生産量は1トン。引数にして約1000枚。軽自動車一台分のすっぽん、作ります!
やるぞ〜!
僕たち株式会社魚沼すっぽんは「スッポンが当たり前に食べられる世の中へ」を理念に日々活動しています。
皆様の食卓へ弊社のすっぽんが届けられるよう、全力で取り組んで参りますので今後も引き続きよろしくお願いします。
代表 井口
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